聚楽内科クリニック

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感染症「かぜ」 <医学博士とシェフ・ソムリエの健康レシピ#5>


 
 
 
 かぜ症候群は外来診療で最も頻繁にみられる感染症のひとつです。
原因のほとんど(80~90%)が、ライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、ヒューマンメタニューモウイルスなど、ウイルスです。
鼻症状(鼻水、鼻づまり)、咽頭症状(喉の痛み)、下気道症状(咳、たん)という3つの症状があります。
 
 今年もインフルエンザ流行期に入りました。
外出から帰ったら、うがいと手洗いはもちろん、身体を暖かくして休むようにしましょう。
聚楽内科クリニックでは毎年10月から医療スタッフや介護施設スタッフの予防接種を開始し、11月には特養老人ホーム入所者への予防接種を終了するようにして、インフルエンザウイルス予防・院内感染対策を徹底しています。
またインフルエンザ抗原迅速検査を行い、陽性であれば1回で済む点滴(ラピアクタ)で治療し、あるいは今年から1回の内服治療薬(ゾフルーザ)を処方できるようになりました。
 

ハーブ名 エルダーフラワー

学名: Sambucus nigra(サンブクス ニグラ)
和名: セイヨウニワトコ
科名: レンプクソウ科(スイカズラ科)
      レンプクソウ科は新しい科名、スイカズラ科はこれまで使われてきた科名
使用部位: 花部
花の色: クリーム色
主要成分: フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)、クロロゲン酸、粘液質(多糖類)、ミネラル(特にカリウム)、精油
作用: 発汗、利尿、抗アレルギー
適応:インフルエンザ、風邪、花粉症
 

引用写真6(エルダーフラワー)


 
エルダーフラワーは、淡黄色の色素成分であるフラボノイドを豊富に含むハーブの代表で、発汗や利尿作用に優れています。
発汗にはフラボノイドとクロロゲン酸などのフェノール酸が、利尿にはフラボノイドとミネラル分のカリウムが関与しているものと考えられます。
抗アレルギー作用を持ち、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのカタル症状を和らげるので、風邪、インフルエンザ、花粉症などに用いられます。
欧米では、昔から「インフルエンザの特効薬」といわれ伝統的な自然飲料として、コーディアルがあります。
ハーブをシロップに漬け込んだ甘い飲み物で小さなお子様やお年寄りにも適しています。
 

安全性について

適切に使用する場合、クラス1に分類されます。
 
 

おすすめレシピ
1. エルダーフラワーのティー
材料 <1杯分>

材料  1杯分 
エルダーフラワー 3g
熱湯 200cc
 

作り方

細かくしたエルダーフラワーを熱湯で3分間抽出し、茶こしを使ってカップに注ぎます。

 
 

2. エルダーフラワーを使ったフランス料理

「コンソメスープ・パリソワール、エルダーフラワー風味」

 

引用写真7


 
ヴィシソワーズスープ

材料 <10人分>

玉葱 100g
ポワロー(洋葱) 65g
ジャガイモ 300g
ブイヨン 700cc
無塩バター 20g
生クリーム 50cc
塩 適量
エルダーフラワー 適量
 
 

作り方

1.バターで玉葱、ポワローをスライスし炒め、しんなりして甘味が出たらジャガイモのスライス入れ、塩を加え、ブイヨンを入れて沸騰させ、出てきたアクを丁寧に取り除くきます。
 
2.ジャガイモに火が入ったらミキサーにかけ裏濾します。
 
3.再び火にかけ生クリーム、塩を入れ、味を整えます。
 
コンソメ(前回の精神的ケア「不安・緊張」を参照)
ガラスの器にコンソメを流し、沈まないようにヴィシソワーズを上に流し、エルダーフラワーを刻んで散らして仕上げます。
 
 

シェフとしてのアドバイス

☑ 玉葱、ポワローは甘味が出るまで良く炒め、スライスしたジャガイモはでんぷん質が出過ぎないように炒めます(ふちが透明になってきたらOK)。
 
☑ 下味をつける時は、ブイヨンを入れる前に行います(ブイヨンを入れる前の方が味がのりやすいため)。
 
 

この料理にはこのワインがおすすめ
エコ・バランスピノ・ノワールビオ・ビオ・ヴァレー 2016年

 

引用写真8


 

ビオロジックやビオディナミを実践するチリの生産者

 エミリアーナは、チリの大手コンチャ・イ・トロ社を経営するギリサスティ家が、一族で独自に所有するワイナリーで、1986年に設立されました。
カサブランカ、マイポ、コルチャグア、カチャポール、ビオビオの5つのヴァレーに1111haの自社畑を所有しています。
生産量は80万~100万ケース。ラファエルとホセのギリサスティ兄弟は有機栽培に関心を持つようになり、その道の第一人者であるコンサルタントの友人アルバロ・エスピノザ氏を迎えて、90年代から有機栽培を導入してきました。
2001年、スイスの認証機関「IMO」から畑の一部が有機栽培の認証を受けたのを手始めに、2005年には「Ge 2003」が南米で初めて、デメターからビオディナミのワインとして認証を受けました。
現在、有機栽培かビオディナミを導入した畑を762ha、有機栽培に転換中の畑は349ha所有しており、畑にはホロホロ鳥やニワトリを放し飼いにして害虫やミミズを食べさせ、ハーブや草花を植えることにより調和のとれたエコシステムを実現しています。
彼らは、環境保全型農業や有機栽培、バイオダイナミック農法を実践することにより、良いバランスで、より健康的なブドウを栽培することができ、その生産力も上がり、結果的により高品質なワインが造れると固く信じています。
 
銘柄: エコ・バランス ピノ・ノワール
ヴィンテージ: 2016年
タイプ: 赤
品種: ピノ・ノワール
原産国: チリ ビオ・ビオ・ヴァレー
造り手: ラファエル、ホセ(ギリサスティ兄弟)
 

ソムリエとしてのテイスティングコメント

 フランボワーズ、アメリカンチェリーなどを思わせる果実香が主体です。
すみれの花、カラメル香、僅かにナッティーな風味などが加わります。口の中にチャーミングで綺麗な果実味が心地よく広がります。
程よい酸とミネラルを感じ、透明感がありメリハリある味わいです。タンニンは柔らかく僅かに収縮感ありますが、シルキーで優しい味わいです。
ミディアムボディーで柔らかく、素直に旨味が膨らみ、余韻は中庸で優しい果実の旨味が後味にも心地よく残る印象です。
雑味なく綺麗なピノ・ノワールです。ミディアムボディーで心地よく、透明感があり、チャーミングな果実味が素直に広がるヴィンテージです。

 
 
 

聚楽コミュニティクラブ 西洋料理シェフ 瀬尾 功(せお いさお)

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
C.P.A.認定 コムラード・オブ・チーズ
国家技能検定資格 西洋料理専門調理師・調理技能士単1級
調理技術技能センター 専門調理食育推進員認定
日本鉄板焼協会認定 1級
日本メディカルハーブ協会認定 メディカルハーブコーディネーター
 
 

聚楽内科クリニック 院長 武本重毅(たけもと しげき)

熊本大学大学院医学研究科 医学博士
社団法人日本内科学会認定内科医
外国医師又は外国歯科医師が行う臨床修練に係る臨床修練指導医
社団法人日本血液学会認定血液専門医
社団法人日本血液学会認定血液指導医
国立大学法人熊本大学特別貢献会員
日本医師会認定産業医
一般社団法人日本健康生活推進協会健康マスターエキスパート
 
 

武本 重毅
武本 重毅
聚楽内科クリニックの院長、医学博士。