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アトピー性皮膚炎(湿疹)<医学博士とシェフ・ソムリエの健康レシピ#7>

健康レシピ
 
 
 
 前回に引き続きアレルギー疾患を取り上げてみました。
その中でも痒みを伴う慢性の炎症性皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎です。
この疾患は増悪・寛解を繰り返し、患者の多くはアトピー素因をもちます。
アトピー素因があると、過去に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患にかかっていたり、ご家族に同様の症状がみられたりします。
この疾患には免疫の異常と皮膚バリアの障害が相互に影響しています。
皮膚の保湿機能が低下し乾燥状態になり、この皮膚バリアの障害が外からの異物の侵入をゆるし、さらなる免疫の異常を誘導してしまいます。
そこで皮膚の健康を維持するために効果を発揮するメディカルハーブ、ローズヒップをご紹介します。
 

ハーブ名 ローズヒップ

学名: Rosa canina(ロサ カニナ)
科名: バラ科
使用部位: 偽果
花の色: 薄ピンク色
主要成分: カロテノイド(リコペン、β-カロテン)、フラボノイド、ビタミンC、ペクチン、植物酸
作用: 緩下、ビタミンCの補給
適応: インフルエンザなどの予防、便秘、ビタミンC消耗時の補給
 

引用写真12(ローズヒップ)


 
 標高5.5m程の低木になるローズヒップには「ビタミンCの爆弾」といわれるほど沢山のビタミンCが含まれています。
通常のビタミンCよりも熱に強く、美容効果が抜群で、ハーブティーとしても、クリームなどの基礎化粧品としても重宝されます。
キャリアオイルのローズヒップ油とは種類が少し異なりますので注意が必要です。
学名のrosaは、ラテン語でローズを意味します。
caninaは、ラテン語で「犬」を意味するcanisが由来で、犬歯のような棘に覆われていることからきているという説があります。
英語ではdog rose、日本語ではイヌバラと呼ばれます。犬がつく植物は一般的に価値がないと思われる植物なのですが、この植物は犬に噛まれたときや犬の皮膚病に使われたことが名前の由来といわれています。
 
 ローズヒップはレモンの20~40倍のビタミンCを含むので、ビタミンCの補給を目的として飲用されます。炎症や発熱時など、ビタミンCが消耗しがちな時に飲むと、治療の補助的に働きます。また、ビタミンCはコラーゲンの生成にも関わるので、シミやしわの予防に利用されます。その場合はハイビスカスとのブレンドが有名です。穏やかな利尿作用や緩下作用もあります。
 
 

安全性について

適切に使用する場合、クラス1に分類されます。
 
 

おすすめレシピ
ローズヒップのティー
材料 <1杯分>

ローズヒップ  3g
熱湯  200cc
 

作り方

細かくしたローズヒップを熱湯で3分間抽出し、茶こしを使ってカップに注ぎます。

 

ローズヒップを使ったフランス料理

パテ・ド・カンパーニュ・ローズヒップのアクセント

 

引用写真13


 

材料 <15人分>

     
豚肩ミンチ   500g
豚バラミンチ   1kg
鶏レバー   300g
牛乳   100cc
豚背脂   200g
ニンニク   1片                                                                
エシャロット   50g
玉葱   100g
卵   2個
ピスタチオ   100g
網脂   1枚
塩   8g
イタリアンパセリ   適量            
パセリの茎   適量
ローリエ   適量
タイム   適量
マデラワイン   適量
ルビーポートワイン   適量
ブランデー(V.S.O)   適量
ハーブソルト   適量
キャトルエピス   適量
ブラックペッパー   適量
ローズヒップ(粉末)   5g
ベビーリーフ   適量
 

作り方

1. 豚肩ミンチ、豚バラミンチに塩を入れ、粘りが出るまでよく混ぜ合わせる。フードプロセッサーに鶏レバー、玉葱、ニンニク、エシャロットを入れ、ペースト状になるまで撹拌する(鶏レバーはスジと薄膜、血合いを取り除き、分量の牛乳に6時間ほど漬け臭みを取る)。
 
2. 豚背脂を小角に切り、イタリアンパセリはみじん切りにする。ミンチに鶏レバー、豚背脂、イタリアンパセリ、ピスタチオ、卵、ハーブソルト、キャトルエピス、ローズヒップ、マデラワイン、ルビーポート、ブランデーを入れ混ぜ合わせる。
 
3. 網脂を広げ、テリーヌ型の隅まで敷き詰め端からはみ出すようにのこし、余分な網脂は切り落とす、ミンチをハンバーグの容量で、空気を抜くように丸め型に詰める。
 
4. 網脂で包み込み上にローリエ、タイム、パセリの茎を載せ、アルミホイルをかぶせ180℃で15分、80℃に温度を下げ1時間火を入れる。
 
5. 芯温55℃になったら取り出す。
 
6. 冷めたら、おこのみの厚さに切り分け、皿に盛りベビーリーフ、ブラックペッパーを散らし飾る。
 

シェフとしてのアドバイス

☑ 鶏レバーは、朝挽きの角が立った新鮮なもの選びましょう。
 
☑ 自宅にミンサーがある場合は、豚肩、豚バラをカットし、分量のワイン、香辛料でマリネし、一晩冷蔵庫に置いておいたものを粗挽きで2度挽きする事で、スジっぽさがなくなり、なめらかになります。
 
☑ 長期保存する時は表面をラードで覆い、酸化するのを防ぐようにしましょう。
 

この料理にはこのワインがおすすめ
アルザス ナチュレ2016ドメーヌ・ジュリアン・メイエー、自然派、ビオワイン

 

引用写真14

  
 
メディアに一切出てこないパトリック伝説・幻の造り手、ジュリアン・メイエーが手がけたワインです。
アルザス地方の首都ストラスブルグより南に下った所、ノータンテールという村にそのドメーヌはあります。
『ワイン街道』という素敵な住所。現在ビオディナミ実践者ですが、このドメーヌが存在する1705年の昔から、そもそもほとんどビオを行っていたというすごい存在。
地元フランスのビオディナミを実践する造り手の間では、超有名なドメーヌというわけです。
「ジュリアン」は父の名前で、現在の当主はパトリック・メイエー。
バイオダイナミックの理論ばかり先行しがちな造り手が多い中、彼の実践を伴った理論には他の造り手も驚くばかり。
その結果は、きちんとワインに反映されています。
オーナー自身が直接信頼できる人にしかワインを譲らないというのも有名な話です。
 
銘柄:  ジュリアン・メイエー・ナチュレ
ヴィンテージ:  2016年
タイプ:  白
品種:  シルバネール90%、ピノ・ブラン10%
原産国:  フランス・アルザス
造り手:  ジュリアン・メイエー
 

ソムリエとしてのテイスティングコメント

淡いイエローの外観からリンゴやフローラルな香りが流れます。主なレモン果汁に上向きな酸が絡み合うジュースに、小石を砕いたミネラルが僅かに伸びる旨味を包括した、フレックリアで凝縮感のあるイージードリンキングタイプです。
 

 
 
 

聚楽コミュニティクラブ 西洋料理シェフ 瀬尾 功(せお いさお)

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
C.P.A.認定 コムラード・オブ・チーズ
国家技能検定資格 西洋料理専門調理師・調理技能士単1級
調理技術技能センター 専門調理食育推進員認定
日本鉄板焼協会認定 1級
日本メディカルハーブ協会認定 メディカルハーブコーディネーター
 
 

聚楽内科クリニック 院長 武本重毅(たけもと しげき)

熊本大学大学院医学研究科 医学博士
社団法人日本内科学会認定内科医
外国医師又は外国歯科医師が行う臨床修練に係る臨床修練指導医
社団法人日本血液学会認定血液専門医
社団法人日本血液学会認定血液指導医
国立大学法人熊本大学特別貢献会員
日本医師会認定産業医
一般社団法人日本健康生活推進協会健康マスターエキスパート
 
 

武本 重毅
武本 重毅
聚楽内科クリニックの院長、医学博士。