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チーズの効果、効能<医学博士とシェフ・ソムリエの健康レシピ#10>

健康レシピ
 
 
 

ここで一つ、フランス料理とくればワインですが、もう一つ切り離せないのがチーズです。
 
コムラード・オブ・チーズの認定資格も取得したシェフでソムリエである瀬尾からメディカルハーブ同様、チーズの栄養成分や効能についてお話したいと思います。
 

引用写真23


 
チーズはとても古くから食されて来た食材であり、中欧ポーランドでは紀元前5500年頃にはチーズ作りの道具が発見されており、これは最古のチーズ製造が行われていた場所といわれています。
チーズの原料である乳運搬の習慣や文化とは切っても切り離すことのできないもので、歴史上その文化の中にチーズを作ったり食したりする習慣や文化がみられます。
 
日本では牛乳を搾る文化がなかった時代には、蘇と呼ばれるチーズの様な食材の製造や貢納が行われておりました。
現在のチーズ作りが始まったのは1930年代になってからといわれています。
 
高カロリーで高脂肪な食材は昔の人にとっては重要な栄養源であり、健康や美容、筋肉生成等に必要な栄養成分を含みタンパク源としても重宝されたことでしょう。
 
チーズには様々な種類があり、本場ヨーロッパでは実際に多くの種類のチーズが広く家庭やレストランで親しまれています。
日本でも有名なところでは、カマンベールチーズやカッテージチーズ、ブルーチーズにクリームチーズやチェダーチーズ等がよく知られており、頻繁に食べられている人気のチーズです。
本場フランスではモッツァレッラチーズやパルミジャーノレッジャーノ、ゴルゴンゾーラチーズにリコッタチーズ等が有名です。
 
チーズは昔から世界中で使われてきた牛乳の加工食品で、種類は500を超えます。
 
チーズは牛(羊)の乳を乳酸菌や酵素で発酵させ、固めたもので、タンパク質、脂質、ビタミン(A・B群)やミネラルが原料乳の5~10倍にも凝縮されているのが特徴です。
主成分である良質のタンパク質は、発酵の段階でアミノ酸やペプチド(アミノ酸が結合したもの)に分解されて美味しく、また消化しやすくなり、カルシウムタンパク質と結合することで吸収率が高まっています。
 
チーズは、食物繊維ビタミンC以外の栄養素がバランスよく含まれる完全食品です。
 
チーズは少量でも栄養が豊富で健康管理や栄養補給等の効果が期待され、美容や美肌に必要な栄養成分も多く含んでいるので、日頃の食事で摂取する習慣をつけることで様々な効果を期待できます。
栄養価が高いため取り過ぎ等には注意が必要で、肥満や激太りには気をつけましょう。
 
また、チーズは種類が豊富で種類によって独読の味わいがあるので幅広く楽しめる食品ですし、種類によっては幅広い料理に使用することも可能です。
購入するにしても現在は多くの種類が幅広く流通しているので簡単に手に入ることも魅力ですし、安価で美味しいチーズも多いので習慣的に食べることも負担なく行えるのもチーズの良い所です。
 
豊富な栄養分を健康管理や健康促進につなげるためにも、日頃から適量のチーズを食べる習慣をつけると良いでしょう。
 
 

チーズの栄養

 
 
 

子供からお年寄りまで。毎日食べたいチーズの栄養

チーズは生乳から水分を搾って作られるので、栄養がたっぷり入っています。
その一方で太りそうというイメージも抱かれがちです。
しかし少量で効率よく栄養を摂ることができるチーズの栄養価は、人間の身体にとってベストバランスなのです。
適量をうまく食生活に取り入れれば、美容と健康はもちろん、ダイエットにもつながるといえます。
 
 
 

チーズの栄養は牛乳の10倍

チーズは生乳のタンパク質を凝固させ水分を絞って作りますが、100グラムのチーズを作るのに必要な牛乳は1000ml。
つまり10倍量の栄養素がギュッと凝縮されているのです。
特にナチュラルチーズは「白い肉」という別名があるほど、良質なたんぱく質を含んでいます。
さらに牛乳を飲むとおなかの調子が悪くなる乳糖不耐症の人も、チーズならば問題なく食べることができます。
 
 
 

カルシウムの話

日本人はカルシウムが不足気味といわれています。
特に子供は丈夫な骨を作るために、そしてお年寄りは骨折を防ぐためにカルシウムがたくさん必要なのです。
カルシウムといえば、小魚や牛乳と思われがちですがチーズだってカルシウムが豊富です。
しかも、小魚や牛乳よりも少量で必要な量を摂ることができるので、毎日食べ続けることができます。
特に女性の場合は閉経後女性ホルモンが減少することで、骨からカルシウムが溶け出しやすくなっているため、特に意識してチーズを食べてカルシウムを補給したいものです。
 

チーズ100g中のカルシウム量(グラフ4)


 
 
 

がんに効く、だけでなく高血圧症予防にも

チーズの20~30%を占めるタンパク質は、身体に必要なアミノ酸をバランス良くふくみ、タンパク質のなかの王様ともいわれています。
このアミノ酸は肝臓の機能改善や肝臓疾患治療に効果があるともいわれています。
チーズをおつまみにアルコールを飲むと悪酔いしにくいのは、このアミノ酸のおかげなのですね。
また、チーズ中のタンパク質が体内の鉄分と結合し、リンパ球が活性化してガン細胞の増殖を阻止しているという研究結果もあり、チーズはがんの発症を防いでくれる食品ということで改めて注目が集まっています。
さらに、チーズのタンパク質は過敏な塩分を体外に出すはたらきもあり、高血圧症を予防してくれる効果も期待されているのです。
 
 
 

脂質はダイエットの敵じゃない?

脂質というと太りやすい、ダイエットの敵というイメージが強いのですが、チーズの脂肪は細かい球状になっており、体内において大変燃焼しやすい形をしています。
脂質は艶やかな髪や肌を作るのに欠かせない物質。
しかも脂質は腹持ちがいいので、チーズを食べると長い間空腹感を感じずに済みます。
ですからダイエット中のおやつにはチーズがぴったりなのです。
 
 
 

ビタミンB2が豊富で疲労回復に効果アップ

チーズがダイエットに良いとされるもう一つの理由がこのビタミンB2です。
ビタミンB2は脂肪を燃焼させる効果があり、疲労回復にも役立ちます。
ダイエット中の人以外にも、最近疲れがたまっているという方はぜひチーズを食べましょう。
 
 
 

ビタミンAで美容にも効果的で風邪予防にもつながる

ビタミンAは緑黄色野菜の中に含まれているイメージがありますが、チーズの脂肪分の中にもこのビタミンAがたっぷりと含まれています。
それは、チーズの原料となるミルクを作っている牛が緑黄色野菜である牧草をたべているからなのですね。
ビタミンAは目に良いといわれているほかに、目やのどの粘膜を丈夫にするはたらきがあります。
ですから寒い冬や乾燥しやすい季節はチーズを積極的に食べて風邪を予防しましょう。
 
 
 

野菜と一緒に食べれば、さらに健康的に!

良いことづくめのチーズですが、足りない栄養素もあります。それはビタミンCとDです。
ですから、このふたつがたっぷり含まれている野菜や果物と一緒にチーズを食べるとよいですね。
野菜とチーズのサンドイッチや、クリームチーズにドライフルーツを練りこんだものなどは、栄養素的にも文句なしです。
また、チーズ入りのドレッシングもお勧めです。
使い方はお好みの野菜にかけるだけ。
生野菜だけでなく、蒸したりゆでたりいためたりした野菜にかけても美味しくいただけます。

 
 
 
 
 

聚楽コミュニティクラブ 西洋料理シェフ 瀬尾 功(せお いさお)

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
C.P.A.認定 コムラード・オブ・チーズ
国家技能検定資格 西洋料理専門調理師・調理技能士単1級
調理技術技能センター 専門調理食育推進員認定
日本鉄板焼協会認定 1級
日本メディカルハーブ協会認定 メディカルハーブコーディネーター
 
 

聚楽内科クリニック 院長 武本重毅(たけもと しげき)

熊本大学大学院医学研究科 医学博士
社団法人日本内科学会認定内科医
外国医師又は外国歯科医師が行う臨床修練に係る臨床修練指導医
社団法人日本血液学会認定血液専門医
社団法人日本血液学会認定血液指導医
国立大学法人熊本大学特別貢献会員
日本医師会認定産業医
一般社団法人日本健康生活推進協会健康マスターエキスパート
 
 

武本 重毅
武本 重毅
聚楽内科クリニックの院長、医学博士。