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院長日記

5月11日第20回ガン免疫療法勉強会に向けて⑥「第1の矢:NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」

武本 重毅

NMNは、「若返り因子」として知られるNAD⁺の前駆体です。

年齢とともに体内のNAD⁺は減少し、ミトコンドリアの活動も低下していきます。

しかし、NMNを補うことで以下のような変化が期待できます

• ミトコンドリアでのATP産生が改善

• DNA修復やオートファジーの活性化

• SIRT1などのサーチュイン遺伝子が活性化(老化遺伝子の抑制)

• 血管機能の回復、糖代謝・脂質代謝の改善

最近では、NMN抗がん剤の補助療法として使う臨床試験も始まっています。

つまり、がん治療を支える「内なる治癒力」を引き出す栄養素として、NMNは非常に有望なのです。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。