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院長日記

5月11日第20回ガン免疫療法勉強会に向けて⑦「第2の矢:水素ガス吸入療法」

水素は、地球と生命の誕生に関わった最も小さく、最も古い分子です。

ミトコンドリアで発生する活性酸素のうち、特に有害な“ヒドロキシルラジカル”を選択的に除去できるのが、水素です。

水素の主な作用】

• 強力な抗酸化作用(悪玉活性酸素を除去)

• 炎症の抑制(慢性炎症=がんの土壌を抑える)

• アポトーシス制御、ミトコンドリア保護

• 脳・心・肝・腎・免疫系の幅広い臨床効果

また、水素ガスは肺から血流に入り、

脳やがん部位などの血流が少ないところにも“拡散”で届くのが強みです。

最近の臨床研究では、

がん患者さんの倦怠感改善や治療副作用の軽減にも有効であることが示唆されており、

副作用のない“抗がんサポート療法”として注目されています。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。