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院長日記

5月11日第20回ガン免疫療法勉強会に向けて⑧「第3の矢:5-ALA(5-アミノレブリン酸)」

武本 重毅

5-ALAは、生命の祖先「LUCA(Last Universal Common Ancestor)」から受け継がれた“エネルギーのもと”です。

ヘムミトコンドリア酵素前駆体として、細胞の代謝と免疫に深く関わっています

【5-ALAの機能】

• ミトコンドリアでのATP合成を高める

• ヘム合成を通じて酸素の運搬と代謝を活性化

• HO-1(ヘムオキシゲナーゼ-1)を誘導し、抗酸化・抗炎症・抗アポトーシス作用を発揮

• COVID-19やがん細胞への応用研究も進行中

特に注目すべきは、5-ALA“がん細胞の鉄代謝を攪乱する”作用を持つこと。

がん細胞は鉄を貪欲に取り込みますが、

それが逆にがん細胞だけを傷つける“選択的攻撃”につながるのです。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。