活性酸素と活性酸素種(ROS)
活性酸素および活性酸素種(Reactive Oxygen Species: ROS)は、体内で自然に生成される酸素を含む非常に反応性の高い分子です。
通常は免疫や代謝などに役立っていますが、過剰になると細胞にダメージを与える原因にもなります。
【活性酸素・活性酸素種とは?】
1. 活性酸素とは?
• 酸素(O₂)から生成される不安定で反応性の高い分子。
• 通常の酸素よりも電子的に「不安定」で、他の分子とすぐ反応してしまう。
2. 活性酸素種(Reactive Oxygen Species, ROS)の種類
以下のようなものがあります:
種類 化学式 特徴
スーパーオキシドアニオン O₂⁻ ミトコンドリアで多く発生。最初のROS。
過酸化水素 H₂O₂ 比較的安定だが、鉄などと反応すると有害なヒドロキシラジカルを生成。
ヒドロキシラジカル OH• 最も反応性が高く、DNAや脂質を直接攻撃。
一重項酸素 ¹O₂ 光反応や炎症で発生。皮膚老化にも関与。
【活性酸素の発生源】
発生源 説明
ミトコンドリア呼吸 細胞がエネルギーを作る過程で自然に発生(電子の漏れ)。
炎症反応 白血球が病原体を攻撃するときに生成。
紫外線・放射線 DNAを損傷し、老化やがんの原因に。
喫煙・大気汚染 外部環境要因によって誘導される。
【活性酸素の役割】
ポジティブな面 ネガティブな面
免疫防御(細菌やウイルスを攻撃) 過剰になると細胞やDNA、タンパク質、脂質を酸化=酸化ストレス
細胞シグナルの一部として利用 老化、がん、動脈硬化、神経変性疾患の原因になる
【活性酸素とアンチエイジング】
• 抗酸化物質(ビタミンC、E、グルタチオン、SOD酵素など)が体内の活性酸素を中和。
• ミトコンドリアを元気に保つことでROSの発生を抑えられる。
• たとえばDr. Shiggekkyの「アンチエイジング3本の矢®」の水素吸入は、この酸化ストレス軽減に大きな効果が期待されます。