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院長日記

生活習慣病をスマートに自己管理

武本 重毅

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血圧測定は、必ずといってよいほどクリニック来院時に看護師によって行われる検査ですが、これってわざわざ病院や診療所に行かなければできない検査でしょうか。

 今や家庭血圧、とくに起床時30分以内に測定した血圧値は、その方の血圧状態を一番表しているといわれています。このため高血圧治療を始めた患者には血圧手帳をお渡しして、毎日の血圧値を記録していただきながら、処方している高圧薬の効果を判定するようになりました。
 自己測定の重要性を認識していただき、家庭血圧計を購入していただき、朝(と夕)の血圧値を自身でも確認していただきながら、治療を継続するという良い習慣です。


 そして最近では、新たな方法として、血圧も測れるスマートウォッチが登場しました。これは携帯電話とも連動しており、毎日の歩数、消費カロリー、睡眠時間、心拍数などと共に血圧のデータが24時間記録されます。もちろん医療用の血圧計ではないので、血圧の数値はあくまで目安ではありますが、改良が進み医療機器として認められる日は近いと思います。近い将来には、このスマートウォッチからのデータを携帯電話でやり取りすることで、10分のオンラインで診療を完結させ、クリニックに来院する時間と労力を無駄にせず仕事や学業専念できるような時代が来るでしょう。

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。