Director's blog
院長日記

SFミトコンドリアマン夏休み特集 7:糖化ストレス(AGEs)を象徴するキャラクター

武本 重毅

お待たせしました。「アンチエイジング3本の矢®」✕「ミトコンドリアマン」の世界観における悪役第3弾―、その名も…

悪役キャラ

名前:グリケーション伯爵(はくしゃく)
(英名:Count Glycation)

キャラ設定

属性: 甘美・粘着・劣化・美食の誘惑
正体: 「糖とタンパク質の禁断の結合」から生まれた、老化と劣化を促す“魅惑の貴族”。一見上品な物腰だが、その体からは“終末糖化産物(AGEs)”がしみ出している。

口癖:
「甘さは快楽、そして…老化への入り口だよ」
「君のコラーゲン、焦げついてきたねぇ…」
「若さとは儚いもの。私の“ソース”で、じっくり熟成しようじゃないか」

能力
• メイラード・スモッグ:AGEsの霧を放ち、細胞間のタンパク質を劣化させる。皮膚の弾力や血管の柔軟性が失われる。
• 焦げつきの指先(グリコクロウ):コラーゲンやミオシンなど、重要な構造タンパク質に不可逆的なダメージを与える。
• 甘味トラップ:視覚や嗅覚を通じて“スイーツ・シグナル”を投げかけ、ミトマンの仲間たち(特にATP坊や)を誘惑・機能停止に。

ビジュアルイメージ
• シルクハットと燕尾服、全体は砂糖菓子のように煌びやかだが、ところどころ焦げ茶色に“キャラメリゼ”されている。
• 肌は飴細工のような透明感があるが、よく見るとひび割れや硬化が目立つ。
• 杖の先端にはAGEsの結晶化モデル(クロスリンク)が。
• 胸元には「AGE」の紋章と“砂糖の涙”を表す装飾。

バックストーリー

中世ヨーロッパの菓子文化の中から生まれた、極上の味覚と引き換えに「体の内側をじわじわと腐らせる存在」。
現代では超加工食品・清涼飲料水・コンビニスイーツに姿を変えて、人々の老化を進めている。
老化、肌のくすみ、骨のもろさ、血管硬化など、多くの“見えないダメージ”の黒幕。

ミトコンドリアマンとの関係
• 「Revitalize」の矢(NMN)で糖代謝を正常化されることを恐れている
• 三戸 近道の少年時代にも一度登場し、“チョコの誘惑”で一時的に勝利したが、母の作った味噌汁で退散した過去がある

名セリフ集:
• 「たった一口が、細胞を10年老いさせるんだよ?」
• 「糖の力、見せてあげよう。あらゆる結合を“焼きつける”快感をね」
• 「老化とは、甘さの果てにある“静かな破滅”なのだよ」

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。