Director's blog
院長日記

血管の流れを守る

武本 重毅

社会が上下水道を失えば生活が成り立たないように、
人間は血管の“流れ”が悪くなった瞬間から老化が加速します。

  • 血管は 酸素・栄養を届ける“供給ライン”
  • 老廃物・二酸化炭素を回収する “排水ライン”

どちらが止まっても、細胞は機能を失い、組織は衰え、臓器は壊れます。

「今、日本の上下水道は設置から50年以上経ち、老朽化が進んでいます。
配管が詰まると、水は流れず、街は機能を失います。
実は、人間の体も同じです。
動脈・静脈・毛細血管──血管ネットワークこそ、私たちの生命インフラです。

この“流れ”が保たれている限り、私たちは生き生きと活動できる。
しかし、血管が老朽化し、炎症が続き、詰まりが生じると──
老化が始まります。病気が始まります。

だからこそ、高齢になってからではなく、
『血管の流れを守ることが、健康長寿の最優先テーマ』です。

 

疾患

百寿者の発症率

糖尿病

6% と極めて低い

動脈硬化・心疾患

一般高齢者に比べ非常に少ない

脳卒中

女性では特に低率

百寿者は “血管炎症が少なく、血管の流れが保たれている人”。

つまり、
「血管の若さ」=「老けない・病気にならない身体」
であることは明確です。

 

血管を老朽化させる根本要因

  • 慢性炎症(感染・肥満・喫煙・糖尿)
  • インフラメイジング(炎症性サイトカインの持続)
  • ミトコンドリア機能低下
  • SASP による老化細胞の蓄積
  • 酸化ストレス

血管内皮障害 → 動脈硬化 → 臓器障害 → 老化

 

ここに「アンチエイジング3本の矢®」が入る

ミトコンドリアを中心に
細胞エネルギー回復 × 抗炎症 × 抗酸化
を同時に成立させるため。

役割(血管レベルでの意味)

NMN

NAD⁺回復 → ミトコンドリア再活性 → 内皮機能改善

5-ALA

ヘム合成 → 酸素利用効率UP → 血流改善

水素吸入

超選択的抗酸化 → 内皮障害・炎症抑制

「血管インフラの再生・維持」 そのもの

「元気な高齢期は、偶然生まれるものではありません。
血管というライフラインを若いまま維持するという“設計”です。
そしてその鍵は、炎症を抑え、ミトコンドリアを守り、
細胞レベルから“流れ”を整えることにあります。」

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。