Director's blog
院長日記

タイの食と運動、文化を利用し元気な高齢者を育てる

武本 重毅

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事業の説明
 この事業の背景:近い将来タイ4番目の大都市であるコンケン市人口50万人の25%にあたる12.5万人が60歳以上のタイ高齢者となる。このため高齢者対策が急務となっている。定年後の生活への関心は高く、中流・上流階級の中で、健康志向をもつ健康なグループのための介護予防プログラムが今まさに始まろうとしている。

事業の目的:日本の後を追うように東南アジア各国の高齢化が進んでいる。その中でシンガポールに続く第2位の長寿国タイでは、国を挙げて高齢者対策に取り組んでいる。タイの東北地方イサーンには経済と教育の中心的役割をなすコンケン市がある。コンケン県の人口は約180万人で、主たる産業は農業で、緑に囲まれた環境の中で人々は健康的な生活を営んでいる。最近の統計によればコンケン市では60歳以上の高齢者が人口の16%を占めている。その割合は年々増加しており、近い将来25%を占める高齢化社会へと突入する。その中心コンケン市にはタイ全国で5本の指にはいる大きなコンケン国立病院がある。タイでは国立病院が住民全体のプライマリーケアを担当しており、高齢化とともに外来あるいは入院に占める高齢者の割合は大きくなるばかりである。
これらの問題を解決すべく、メインのコンケン病院から数十キロ離れた郊外に、コンケン第2病院が建てられた。コンケン第2病院は地方のコミュニティの中で生活する人々など中間型ケアを必要とする患者をコンケン病院から受け入れている。しかしコンケン病院ならびにコンケン第2病院を受診する高齢者は年々増え続けている。今回の目的として、元気な高齢者を増やし病院を受診しなくて済むようにするため、介護予防のシステムを整備し、さらにレベルの高い上質なサービスの提供に取り組む。近い将来その新たなタイのサービスを日本の中高年齢層がツアーを組んで見学しそして体験できるようにする。その特徴として、次の3つを掲げる。一つ目は、利用者が会員制倶楽部に所属することで利用者は種々の良質な健康プログラムに参加する。二つ目は、タイの温暖な気候の中で高齢者ケアに対する新しいヘルスケアのスタイルを構築する。そして三つ目は、この高齢者の健康と介護を支える統合ケアサービスシステムがタイの医療保健制度の一環として注目されている。

タイ市場:タイは高齢化が進んでおり、60歳以上の人口は2005年以降総人口の10%以上になった。そして2025年には60歳以上人口の20%が60歳以上となる超高齢化社会がやってくる。そのような中、高齢者にとってのヘルスサービスと精神的健康に対する関心が高まりをみせている。現在の住居市場は高齢者用にデザインされていない。このため家屋の機能や空間の改修・改装が必要となる。Pimanグループは不動産、ホテル、ヘルスクラブ、その他の住まいや活動的な生活をお手伝いしている。今やコンケンでは、コンケン病院(国立病院)、コンケン大学附属病院、赤十字などの公的施設が高齢者ケアを担っており、タイ全国でも民間の老人ホームやヘルスセンターが開業を始めた。定年を迎えた時に受ける良質なサービスや理想的な生活スタイルが人気となっている。2016年に行われた県の調査結果によれば人口1,801,753人の15%にあたる279,606人が60歳以上であり、コンケン市では60歳以上が58,795人、50~59歳が57,528人であった。別のタイ東北地方イサーンに関する調査では、子供と同居して月に50,000バーツ以上の小遣い(子供と政府から)をもらっている60歳以上の人口は53,379人、別居して同様の小遣いをもらっているのは212,839人であった。他の県と比べて、コンケンには高所得者が集まっていることがわかる。そして今回訪問するKhaennakorn湖周囲には高級マンション、住宅地、洒落たレストランなどが建ち並び、上質な生活を楽しむ人々が集まっている。

実施計画:会員制「ウェルネス倶楽部」の運営し、フィットネス、脳トレーニング、カラオケ、水中エクササイズなどを提供する。
1. 高齢者の健康維持
1) 高齢者介護予防のためのウェルネス センター(AHA)
2) 高齢者の日常活動サービスを提供するデイ ケア センター(DCR)
3) 在宅介護を支援する介護士の育成(TRN)
4) 在宅訪問サービス プログラム(HVT)
5) 会員の希望に応える追加サービス(ADD)
6) マンション住人会員への緊急時対応サービス(RCR)
2. サービス付き賃貸住宅・アパート
1) 健康維持のためのヘルス ケア サービス付きの部屋を短期あるいは長期に提供
3. 看護付き住居

事業メンバー:タイの高齢者対策モデルの一つを立ち上げたコンケン国立病院老齢医学センターDr. Ratiorn Pornkunaおよび武本重毅のグループ、ならびに不動産とヘルスケア事業で事業を拡大しているPimanグループである。

主要責任者の連絡先:
〒861-8029熊本市東区西原1丁目11番30号 プラチナマンション聚楽A-705
          武本重毅 (聚楽内科クリニック 院長)
携帯番号 090-6282-5350
Eメール takemotoratiorn@gmail.com
通信物受領者  武本重毅(住所・連絡先 同上)

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。