Director's blog
院長日記

老化は“治せる”時代へ② 老化とは何か?

― DNAではなく「情報の乱れ」で起こる現象

私たちの身体には約37兆個の細胞が存在します。
そのひとつひとつの細胞には「DNA」という設計図があります。

しかし――
老化を起こす本当の原因は、このDNAそのものが壊れることではありません。

最新の研究により、老化とは、

“DNAの読み取り方(エピジェネティック情報)が乱れることで起こる”

ということが分かってきました。

設計図(DNA)は残っていても、
読み取りが乱れると、

  • タンパク質の生産効率が下がる
  • 修復力や再生力が低下する
  • ミトコンドリアの働きが弱る
  • 免疫力が低下して病気にかかりやすくなる

このように「機能の低下」が連鎖的に起こり、
これが 老化 と呼ばれる現象です。

老化 = “情報の劣化”

つまり老化は、情報を整えることで改善できる余地があるということです。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。