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院長日記

老化とは何か?

武本 重毅

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老化とは、単に年を重ねることではありません。
また、細胞が少しずつ壊れていく「消耗現象」でもありません。

近年の研究により、
老化の本質は 「細胞が本来の役割やアイデンティティを失っていく過程」
であることが分かってきました。

細胞は日々、ダメージを受けながらも生きています。
しかし問題なのはダメージそのものではなく、
ダメージへの反応が変化し、細胞が“自分は何をする細胞だったのか”を忘れてしまうことです。

このとき、細胞内では
エネルギーの流れが乱れ、
情報伝達がうまくいかなくなり、
本来保たれていた秩序が失われていきます。

その中心にあるのが、ミトコンドリアです。

ミトコンドリアは単なる「エネルギー工場」ではありません。
細胞が正しく働くためのリズムを保ち、
細胞のアイデンティティを支える“司令塔”の役割を担っています。

老化とは、
細胞が壊れることではなく、迷子になること。
そして医療とは、
その細胞を正しい流れへ導き直すことだと、私たちは考えています。

 

老化は「こわれる」ことではありません。

「細胞の流れが乱れる」ことです。

細胞は毎日ダメージを受けながらも、
エネルギーの流れが保たれていれば、
本来の働きを続けることができます。

その流れの中心にあるのが、
ミトコンドリアです。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。