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院長日記

「老い」について、私たちは誤解しているかもしれません

武本 重毅

カテゴリー: 

これからの人生を

「ただ長く」ではなく「より良く」生きるために

まず必要なのは、

老いについての思い込み(神話)を手放すことです。

実は――

私たちが「老化について知っている」と思っていることの多くは、間違っている可能性があります。

なぜ、老いは誤解されやすいのか

長く生きるということは、誰もが「年を重ねる」ことを意味します。

ところが、老いには

  • 元気がなくなる

  • 性格が頑固になる

  • 何もできなくなる

といった、否定的なイメージがつきまといがちです。

その理由の一つは、

私たちが老いを“身近で深く”見る機会がとても少ないからです。

私たちが知っている「高齢者」は、ごく一部

多くの人が接する高齢者は、

祖父母や親戚など、限られた家族だけです。

しかも家族の場合、

  • 「おじいちゃん」「おばあちゃん」という役割

  • 子どもを見守る存在

として接することが多く、

一人の人間としての人生や背景まで、知る機会は意外と少ないものです。

実際、

  • 若い頃にどんな恋愛や仕事をしていたのか

  • どんな挫折や成功があったのか

そうした話を、若い世代が詳しく聞くことはほとんどありません。

老いは「みんな同じ」ではありません

その結果、私たちは

「身近にいた数人の高齢者」を基準にして、

すべての高齢者を同じように想像してしまいがちです。

  • 優しくて元気だった祖母を思い浮かべる人

  • 病気や認知症で苦労した親族を思い浮かべる人

そのどちらかに引っ張られて、

「老後=こうなるもの」と決めつけてしまいます。

でも実際には、

老いの姿は人の数だけあります。

「老後の自分」も、思い込みで決めていませんか?

私たちは将来の自分についても、

限られた家族の例から想像しがちです。

「あの親戚みたいになるのでは…」

「きっと元気でいられるはず…」

けれど、それは

必ずしも現実を正確に反映したものではありません。

大切なのは、正しく知ること

老化は、

  • 一律に悪いものではありません

  • 年齢だけで決まるものでもありません

正しい知識を持ち、

思い込みを手放すことで、

老後の選択肢は大きく広がります。

Dr. Shiggekky は、

「年だから仕方ない」と決めつけず、

一人ひとりが“その人らしく年を重ねる”ための医療を大切にしています。

老いを恐れる前に、

まずは老いを正しく知ることから始めてみませんか。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。