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院長日記

デング熱の国内感染

武本 重毅

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デング熱ウイルスの国内感染が2014年以来5年ぶりに報告された。デング熱は蚊が媒介するウイルス感染症で、蚊に刺されてから3日~7日で発症する。症状は、発熱、頭痛、関節痛、そして重篤な場合には出血傾向からショックまでおこす。本来、熱帯から亜熱帯の感染症であるが、日本国内で発症者が散見されるようになったのは、やはり地球温暖化の影響であろうか。

もうひとつ気になるのが、最近のインフルエンザ発生傾向である。日本では寒く乾燥した冬の時期の感染症だと思いがちだが、沖縄や、さらにはタイなどの東南アジアでは夏にも多くの患者がみられる。地球温暖化だけでなく、日本の国際化が進むにつれて、日本全国でも夏にインフルエンザウイルス感染が流行する日も近いのかもしれない。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。