Director's blog
院長日記

わたしが考えるCOVID-19

武本 重毅

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この新型コロナウイルスCOVID-19の特徴は、

血管系の異常と脳神経系への影響である。

 

血管は酸素と栄養を運ぶ、人間にとってライフラインである。

この流れが滞れば、心肺機能が低下し、死に至る。

 

重症化リスクとして、肥満、糖尿病、高齢者、喫煙などが挙げられるが、これらはすべて動脈硬化の危険因子である。

そして、米国でウイルス感染小児に川崎病と同じ症状が報告されている。

これは血管の炎症がおこっていることをあらわす。

 

すなわち、このウイルスは、血管に作用し血流を障害することで、人間を死に至らしめるウイルスなのである。

 

さらに恐ろしいのは、脳神経系にも作用することで、

味覚障害や嗅覚障害だけでなく、低酸素状態での呼吸苦をも障害する。

このことは、感染者が自分に有害な物質を避けることができず口にしたり(食中毒や食物アレルギー)、

酸素が必要な状態であるにもかかわらず低酸素状態にさらされるという事態を招く。

 

そして軽症者と診断されていたにもかかわらず、急死しているのではないだろうか。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。