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院長日記

新型コロナウイルス感染で変わる社会:メンタルヘルス疾患の予防の必要性

武本 重毅

聚楽内科クリニックでは

2021年5月19日よりファイザー社のワクチン接種を開始し、多くのワクチン難民高齢者の皆様のために活動してまいりました。

今では集団接種もはじまり、電話で直接予約できる施設も増えましたので、当院でのコロナワクチン接種は第一回接種を7月までとし、その第二回接種を8月におこない終了となります。

 

新型コロナ渦のいま、われわれは健康のために何をしなければならないのでしょうか。

 

上のグラフに示されたように

2020年の総死亡者数は減少しましたが

前年同期より最も増加したのが老衰であり、次が新型コロナウイルス感染症とがんです。

 

高齢化に加え新型コロナウイルス感染渦における社会的変化により

国民の多くが自身の健康や生活習慣に目を向けるようになったという良い影響と

生活や行動が制限され身体の能力低下と加齢が進むという悪い影響が出ている結果であると考えます。

 

今回のコロナウイルス感染は

ワクチン接種だけで収束できるような感染症ではありません。

日本では東京オリンピック・パラリンピックの影響もあるでしょう。

来年も引き続き今の社会状況が続くことになります。

 

レストランやホテルなどの接客業、旅行業界などを巻き込んだ経済的打撃は

さらに関連企業、そして日本だけでなく世界的な経済危機へと広がっていくことになるかもしれません。

 

最近の調査結果(下グラフ)によれば、新型コロナウイルス感染の社会的影響により失業者数は増え続けています。

完全失業者数(原数値)

資料出所 総務省統計局「労働力調査(基本集計)」

 

完全失業者数(原数値)(対前年同月増減)

(参考) 2021年5月の完全失業者数(男女計)の対2019年同月増減は+46万人。

資料出所 総務省統計局「労働力調査(基本集計)」

 

また自殺者数も2020年は11年ぶりに増加しており

2021年入ってからも1月1,738人、2月1,685人、3月1,991人、4月1,834人、5月1,791人、6月1,745人と

毎月高い水準で推移しています。

 

いまわれわれの生活の場で

実際に起こっている変化に対応しながら生き抜くためには

生活の糧を得ることはもちろん

その基盤となる身体と心のケアを自身でおこなうことが必要になります。

 

身体のメンテナンスだけでなく

メンタルヘルス疾患を予防することが大事です。

 

ストレスのマネジメント

リラクセーション

ストレッチ

適度な運動

快適な睡眠

親しい人たちとの交流

笑い

仕事から離れた趣味など

ストレスと上手に付き合うようにしましょう。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。