新世界秩序
今、世界は、新しい未来に向けて扉を開けようとしています。
北京オリンピックが終わり、ロシアがウクライナに侵攻しようとしていた2月20日
その日の朝の民放番組に出演していたコメンテーターのひとり、姜 尚中氏がこう言いました。
「ロシアが戦争を始めれば、ロシアも北朝鮮のようになる」
その時、わたしはハッとしました。
その言葉に直ぐに共感を覚えたのでした。
そしてすぐに、いつものように、Amazonで本を注文しました。
そして手に入れたのが姜 尚中と内田 樹の両氏が対談した内容を出版した
「新世界秩序と日本の未来」でした。
この本を読めば、ポストコロナ禍、そしてロシアのウクライナ侵攻後の世界が見えてきます。
一番得するのは中国なのです。
中国がロシアと北朝鮮を従え、さらに中東やアフリカ諸国を傘下にいれて、
「一帯一路」構想の実現に向けて、さらに前進することになるでしょう。
元々は遊牧民が暮らす草原地帯に眠る天然資源の宝庫
それを含む「ハートランド(ユーラシア大陸の中核地域)」を
中国が「一帯一路」の「陸のシルクロード」で押えることになります。
また、「一帯一路」の「海のシルクロード」により
朝鮮半島、東南アジア、インド、中東、ヨーロッパまでのユーラシア大陸の三日月型の外周部分である
「リムランド」に相当する部分も押えようとしています。
そして今まさに米中の陣取り合戦が始まろうとしているのです。
ロシアは何が我慢できなかったのでしょうか。
コロナウイルス感染禍とその後の経済危機、そして脱炭素化に向う社会が
ロシアに誤算を生じさせたように思われます。
そしてロシアは北朝鮮と同じように
世界を敵に回すような行動に出てしまい、
中国のサポートなしでは存続できない国になってしまうのかもしれません。