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院長日記

昨年あたりからの皮膚アレルギーはワクチン接種が原因かも

武本 重毅

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昨日来院した女性は4回目の新型コロナワクチン接種を受けるべきか悩んでいました。

というのも、3回目の接種後から1週間も発熱が続いたからです。

 

1回目と2回目のワクチン接種後も発熱しましたが、1~2日で解熱しました。

しかし今回は悪寒(ふるえ)と強い倦怠感(だるさ)が続き、なかなか熱も下がらなかったそうです。

 

そして話をよくよく聞いてみると

昨年あたりから化粧品による皮膚アレルギーを発症し

皮膚科に通院するようになっていたのでした。

 

実は、日本で承認されたファイザー社製ならびにモデルナ社製の新型コロナワクチンには

ポリエチレングリコール(PEG)という高分子化合物が含まれています。

このPEGは

異なる分子量のものを任意に混合することができ

水などに優れた溶解性を示し

優れた潤滑性を有するために

医薬品・医薬品添加物、ヘアケア・スキンケア製品など

人の身体に取り込まれる多くのモノに使われています。

 

以前にも、化粧品に対するアレルギーを知らない(日頃からあまり化粧しない人に多い)うちに

第1回目の新型コロナワクチンを接種したところ

全身性に(アナフィラキシー様)皮疹が出現した女性がいました。

抗アレルギー薬などで何とか回復しましたが

2回目以降のワクチン接種は控えるように告げました。

 

そして今回の場合は

繰り返すワクチン接種により(おそらくPEGに感作し)

化粧品に対する皮膚アレルギーを発症したものと考えられます。

特に女性の方々で皮膚(化粧品)アレルギーをもっている人

あるいは

あまり化粧するのが嫌いな人は

ポリエチレングリコール(PEG)に対するアレルギーをもっているかもしれません。

このような方々は新型コロナワクチン接種を避けたほうがよいでしょう。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。