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院長日記

日本の亜熱帯化:もう熊本にも夏が来た!(その1)自然篇

武本 重毅

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このごろの暑さは異常ですね。

湿気といい、風の強さといい

まるで東南アジアにいるようです。

 

このような状況ですから

先日の院長日記に書いたように

高齢者の皆さんは

脱水症や熱中症に注意が必要です。

 

原因は地球温暖化による気候変動です。

日本の平均気温は、100年あたり1.24℃上昇していると言われており世界は100年あたり0.75℃)

このままの状態が続けば

21世紀の終わりごろには日本は4.5℃ほど年平均気温が上昇すると試算されています。

 

そして風雨も強くなっています。

東南アジアで経験したスコールかと思うような

ときに激しい豪雨が

われわれを襲います。

 

気象庁によれば

全国の1時間降水量(毎正時における前1時間降水量)50mm以上の年間発生回数は増加しており

最近10年間(2012~2021年)の平均年間発生回数(約327回)は

統計期間の最初の10年間(1976~1985 年)の平均年間発生回数(約226回)と比べて

約1.4倍に増加しています。

 

私たちが子供の頃楽しんだ夏

青い空

入道雲

夕立

そんな穏やかな季節ではなくなってしまいました。

 

これまでの気候であれば問題なかったですが

島国ならではの

地形が

新しい形の自然災害を

もたらすのかもしれません。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。