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院長日記

新型コロナウイルス感染の後遺症に対する治療を始めました

武本 重毅

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新型コロナウイルスの感染後遺症とは、罹患後症状と呼ばれており

COVID-19 罹患後、感染性は消失したにもかかわらず

他に明らかな原因がなく

最初から持続する症状

あるいは経過の途中から新たに、または再び生じて持続する症状

のことです。

 

代表的なものとして

疲労感・倦怠感

関節痛、筋肉痛

咳、喀痰、息切れ

胸痛、動悸

脱毛

記憶障害、集中力低下、不眠

頭痛

抑うつ

嗅覚障害 、味覚障害

腹痛、下痢

睡眠障害

筋力低下

などが報告されています。

 

症状は半年から1年は続くようです。

 

その原因ですが

ウイルスに感染した組織(特に肺)への直接的な障害

ウイルス感染後の免疫調節不全による炎症の進行

ウイルスによる血液凝固能亢進と血栓症による血管損傷・虚血

ウイルス感染によるレニン・アンジオテンシン系調節不全

などがあげられています。

 

私たちのクリニックでは

中国などで新型コロナウイルス感染治療に使われていた

水素ガス吸入療法に注目しました。

水素を吸入して体内に取り組むことで

悪玉活性酸素を除去し

細胞の活性化・抗酸化力・免疫力をアップさせます。

 

最近の研究でも

長期的な水素ガス吸入が

肺内の炎症を軽減し

慢性期の呼吸機能低下を緩和することで

新型コロナウイルス感染症のような呼吸器感染症にも

応用できる可能性が示されました。

https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20220217-6.pdf

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。