Director's blog
院長日記

12月1日は世界エイズデーでした

武本 重毅

いま日本🇯🇵で感染者の増加が心配なのは

HIV

そして、その感染者が発症する「エイズ」です。

 

HIV

Human Immunodeficiency Virusヒト免疫不全ウイルス)の

頭文字をとってできたウイルスの名称で

これに感染した人が

特定の合併症を発症した状態が

エイズAIDS(Acquired Immune Deficiency Syndrome)」

つまり

後天性免疫不全症候群」です。

 

免疫とは

伝染病などを免れることをさし

外から体内に侵入したウイルスや細菌を

異物として認識して排除する

防疫機能のことです。

 

免疫」や「免疫性」の英語は immunity

形容詞形「免疫のある」は immune です。

語源は

ラテン語の「im(ない)+munis(奉仕、課税)」から

「免税」が原義で

「免疫」の意味に使われるようになったのは

19世紀後半になってからのことです。

munis は

印欧祖語の mei (変わる、動く)に由来し

immune免疫のある)は

変わるこのがない」が原義です。

今やHIVエイズは昔ほど怖い感染症や疾患ではありません。

CD4陽性リンパ球の減少数にかかわらず

早期から治療を開始し継続することで

健常者と同じ生活、そして寿命を過ごすことが可能になりました。

そこで

高齢となった感染者や患者を

どの施設でどのようにケアするかが

これからの課題となります。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。