2022年の最終講義その2
今年最後の講義は
少し趣向を変えて
最新の情報
近い未来に
当たり前となっているであろう
アンチエイジング治療についても
紹介しました。
ここ10年の間に
老化についての概念は
全く変わってしまいました。
人間は
その身体を構成する細胞は
決して老化を促すようには
できていないのです。
老化は
エピゲノムの問題であり
これを修復する酵素(サーチュイン)の機能低下が
原因であることが
わかってきたのです。
このサーチュインの機能低下は
ミトコンドリアの機能にも
影響します。
そして老化のプロセスにおいて
サーチュイン自体に問題は起こっておらず
この機能低下は
ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチド(NAD)
という補酵素レベルの低下によることが
明らかになりました。
NADレベルは
加齢とともに低下し
加齢に関連する疾患の発症に
重要な役割を担っています。
このNADの細胞内レベルを上昇させるために
ニコチンアミド モノヌクレオチド(NMN)を
摂取します。
NADそのものを摂取しようとしても
人体には吸収されないので
NADの前駆動体物資である
NMNを摂取するのが効果的なのです。