ナドプラ(NAD+)生活をはじめましょう NAD+産生(合成)その1:ナイアシン①
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+) は
120年ほど前にエタノール発酵を媒介する補酵素として発見されました。
すべての生物種に存在する古典的な補酵素であり、特に酸化還元反応で中心的な役割を果たしています。
NAD+は
細胞膜透過性がなく
ヒトを含めた哺乳類ではトランスポーターも存在しないことから
栄養素として直接的な吸収・取り込みはできません。
そのため
食餌性のトリプトファンや
水溶性ビタミンB3(ナイアシン)として総称されるニコチン酸アミド(ニコチンアミド)(NAM)とニコチン酸(NA)
そしてニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)やニコチンアミドリボシド(NR)
を材料とした生合成が生体内で行われています。