Director's blog
院長日記

HIV感染で低下するNAD+

武本 重毅

わたくしが現在取り組んでいるのが

アンチエイジング3本の矢という

老化を止める(できれば若返る)ための3つの方法です。

その中のひとつが

NAD+(ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチド)の細胞内レベルが

加齢にともなって低下していくので

NMN(ニコチンアミド モノヌクレオチド)を投与して、これを回復させようという治療です。

 

一昨日の看護専門学校講義で

エイズについて話をしました。

そこでエイズの原因であるウイルス、HIV感染とNAD+との関係について調べてみました。

そしてHIV感染細胞では

そのウイルス量が増加するのに反比例してNAD+レベルが低下する

という論文を見つけました。

わたしが熊本大学大学院で

HIVと同じレトロウイルスであるHTLV-1感染症の研究に没頭していた1995年に発表されており

何かしら感慨深いものがあります。

ひょっとしたらNAD+レベルを回復させることが治療につながるのかもしれませんね。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。