「長生き」と「美容」を獲得するために ④:NAD+ レベル低下と老化
多くの神経変性疾患や代謝関連疾患、老化において
しばしばミトコンドリアの機能低下やミトコンドリア由来の酸化ストレス増加と関係していることを書きました。
そのミトコンドリアの機能低下の原因のひとつが
老化によるNAD+(ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチド)レベルの低下であることがわかってきました。
NAD+は全ての生き物の体内に存在し
若さと健康維持に影響を与えていますが
10代後半をピークに減少していきます。
さらに40代になるとピーク時の半分まで減少してしまうことで
若々しさが失われてしまうだけでなく
糖尿病・心血管疾患・脂肪肝・腎機能障害・がんなどの疾病の原因になることが知られています。
そして老化というプロセスは
加齢にともなう炎症が免疫細胞にCD38分子を発現させ
そのCD38分子のはたらきにより
NMNとNADのレベルを低下させることなのです。