Director's blog
院長日記

自身の研究を振り返って

武本 重毅

今年は、やっとクリニック運営が軌道に乗ってきました。

そこで、自身の研究生活を振り返ってみています。

私たちは1996年から2015年にかけて

実際の患者検体を用いて、

ex vivo ATL (成人T細胞白血病)細胞の

STATタンパクの恒常的な活性化(PNAS, 1997)

p53タンパクの安定化と機能異常(Blood, 2000)

Bcl-XL発現レベルの亢進(Blood, 2000)

等を明らかにしました。

この時期のアイディアを2004年にイタリア🇮🇹トスカーナで

ポスター発表しました(Workshop Aging and Human disease)。

当時はまだ一般的ではなかった免疫老化(immunosenescence)と呼ばれる免疫系の変化に着目していました。

その後は患者血液中の可溶性サイトカイン受容体

特に可溶性CD30レベル上昇に注目して、

疾患増悪(Cancer Sci, 2005)

治療抵抗性との関係(J Hematol Thrombo Dis, 2015)

HTLV-1キャリアからATL発症に関わる可能性(Asian PAC J Cancer Prev, 2015)

等について報告してきました。

2011年には、東京大学で開催された

the XXV symposium of the international association for comparative research on leukemia and related diseases で

その当時のアイディアをポスター発表しました。

当時から活性酸素種(ROS)に着目していました。

それから12年を経て

今では、私たちのクリニックで

水素ガス吸入療法

NMNサプリメントと点滴療法

WJエクソソーム点滴療法

というアンチエイジ3本の矢を用いる治療を実施しております。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。