Director's blog
院長日記

「ミトコンドリアの機能を活性化しすぎるとデメリットになりますか?」という質問

武本 重毅

「ミトコンドリアの過剰な活性化」に関する質問ですね。

よい質問です。
といいますのも、ミトコンドリアには品質管理機構が備わっており、ミトコンドリアの恒常性が維持されています。
 
例えば、ミトコンドリアの量は、増えすぎれば「オートファジー」「マイトファジー」という機構で分解されます。そしてミトコンドリアの産生との間でバランスをとるように制御されています。
また、ミトコンドリアの質は「マイトファジー」と「ミトコンドリアの分裂 / 融合」により制御されているようです。
 
私たちは、「水素療法」「NMN療法」「5-ALA療法というアンチエイジング3本の矢ミトコンドリア機能改善を目指しています。
水素療法はミトコンドリアのエネルギー産生により産生される活性酸素種を除去し、その傷害から守ります。
NMN療法」では、長寿遺伝子産物であるサーチュインがはたらき、DNAやミトコンドリアの修復をおこないます。
5-ALA療法」は、加齢とともに体内で減少する5-ALAを補うことでミトコンドリア機能を回復させます。
 
このように私たちが取り組んでいる治療は、ミトコンドリアを活性酸素種などの傷害から守りミトコンドリア機能回復をサポートしており、したがって「ミトコンドリアの過剰な活性化」状態をみることは難しいのです。
このような回答になります。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。