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院長日記

酸素の毒性:有害な酸素環境下で生存するための進化②

武本 重毅

酸素の二面性

酸素は生命に欠かせない要素です。

私たちの細胞は酸素を使ってエネルギーを生み出しています。

しかし、酸素にはもう一つの顔があります。

それは「活性酸素種」

つまり非常に反応性の高い酸素分子です。

活性酸素はDNAを傷つけたり、

細胞を劣化させたりと、

生命にとって有害な影響を及ぼします。

この現象を「酸素毒性」と呼びます。

例えば、ダイバーが高濃度の酸素にさらされると、

中枢神経に障害が出る「酸素中毒」という現象が起こることがあります。

これが酸素の二面性を象徴する例です。

 

酸素って健康に良いイメージだけど、実は危険な一面もあるんです!

酸素が体を守りながら、同時に老化や病気の原因になるって知っていましたか?

酸素は私たちが生きるために欠かせないもの。

でも実は、その力が私たちの体に“サビ(錆)”をもたらすこともあるんです。

酸素が持つ“光と影”、一緒に探ってみましょう!

 

酸素なしでは、

私たちは数分も生きることができません。

私たちの体は、酸素を取り込むことで、エネルギーを生み出しています。

このエネルギーが、筋肉を動かし、心臓を鼓動させ、脳を働かせています。

 

でも、酸素が問題を起こすことも。

酸素の一部が活性酸素種(ROS)という形になり、

細胞を攻撃してしまうのです。

これが原因で老化が進んだり、病気が引き起こされたりするんですよね。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。