子曰く、君子(くんし)は義(ぎ)に喩(さと)り、小人(しょうじん)は利(り)に喩(さと)る。 論語【里仁篇】
目先の利益より“余得”のほうが大きな利息を生む
同じ物を見、同じ言葉を聞いても、君子はこれによって道義を行なおうと思い、小人はこれによって儲けようと思う。その思想には天地の差が生じ、その行為もまた雲泥の差が出てくるのである。
渋沢栄一氏は、どんな事業を起こすにあたっても、またどんな事業に関係する時でも、利益本位には考えなかった。この事業こそは起こさねばならない、この事業こそは盛んにしなければならないと決めれば、これを起こしこれに関与し、あるいはその株式を所有することにした。
(渋沢栄一「論語」の読み方、竹内均編・解説)
確かに利益をあげなければ会社も、その事業も継続していけないのではあるが、人のため世のためになると思えば、やるしかない!