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院長日記

子曰く、後生(こうせい)畏(おそ)るべし。焉(いずく)んぞ来者(らいしゃ)の今に如(し)からざるを知らんや。四十五十にして而(しか)して聞(きこ)ゆることなきはこれまた畏(おそ)るるに足(た)らざるのみ。 論語【子罕篇】

武本 重毅

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「後進の青年は恐るべきだ。年を加え気力も盛んとなり、学業を修めて進み続ければ、その到達するところは測り知れない。後進の者たちが、どうして現在の私たちに及ばないといえようか。どんな英才盛徳の人が出てくるかもしれないからだ。しかし、もし学問を怠け行ないを修めず、四十、五十歳になっても、名声が聞えてこないようなら、これはもう恐れるに足りない」

(渋沢栄一「論語」の読み方、竹内均編・解説)

 とうとう59歳となり、しかし若者とアメリカでの時間を共にしてみて、彼から学ぶことは大きかった。還暦を迎えれば、人は余りの人生をどう生きるか考えるという。私にとっては、まだまだ勉強がたりていないし、これからもっと多くの経験を積んでいく必要がありそうだ。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。