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院長日記

子曰く、君子(くんし)は言(こと)に訥(とつ)にして、而(しか)して行(おこな)いに敏(びん)ならんことを欲(ほっ)す。 論語【里仁篇】

武本 重毅

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 君子は弁論を商売とする人間ではなく、言葉よりもまず実行を本分とする。弁論の権威はこれを自分で実行してみせることによってはじめて生じるのである。一言一句をも軽々しく発せず、言う以上は必ずこれを実行するということである。
 これは [子路篇] にある「君子はこれを言えば必ず行うべきなり。君子はその言において苟(いやし)くもするところなきのみ」の項と同じ意味あいである。
(渋沢栄一「論語」の読み方、竹内均編・解説)

 社会的にも個人的にも色々なことに取り組んでいるが、いくつものことに取り組んでいるので、そして簡単なことではなく時間と資金を必要とするので、どうしても実行し結果が出るまで間が空いてしまう。一言一句を軽々しく発しているつもりはないが、実行し終えるのには忍耐と戦略、そしてタイミングを揃えなければならない。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。