Director's blog
院長日記

SF第2話:第3章 紫外線ビースト、降臨

武本 重毅

都市の中心、オメガ・バイオテックの跡地。

そこには、人間の負の遺産が生んだモノ が佇んでいた。

漆黒の体から放たれる紫のオーラ。

目のように見える複数の光点が、不気味に瞬いている。

そして、その姿が徐々に変化していく……!

突然、彼のミトコンドリアが異常な反応を示す。

体内のエネルギー代謝が急激に乱れ、

まるで細胞が何かの信号を受け取っているかのようだった。

次の瞬間、闇の中から「紫外線ビースト」【註8】が出現!

巨大な光の波動とともに、建物の壁が灼け、周囲の空気が焦げるような感覚が広がる。

「これは… 通常の紫外線とは違う!?」

ビーストが放つ「UV-Aフォーム」「UV-Bブラスター」が周囲の物質を焼き、ビルのガラスが砕け散る。

「UV-Aフォーム」 — 肌の奥深くに入り込み、コラーゲンを破壊。人々の顔が一瞬でシワに覆われる。

「UV-Bブラスター」 — 強烈な光線が地表を焼き、皮膚細胞のDNAを損傷させる。火傷のようなダメージを負った人々が次々と倒れる。

「UV-Cスパイク」 — ついに最強形態へ。

オゾン層が薄くなった影響で、通常地表に届かないUV-Cが降り注ぐ。

細胞を直接破壊するその力は、生命そのものを脅かす。

「ククク……人間どもよ、貴様らが生み出した『進化』を存分に味わえ……!」

【註8】紫外線ビースト

「UV-Aフォーム」(肌の奥深くに入り込み、コラーゲンを破壊) 

「UV-Bブラスター」(皮膚細胞のDNAを傷つけ、炎症を引き起こす) 

「UV-Cスパイク」(オゾン層が破壊された影響で地表に到達し、生物に壊滅的なダメージを与える)
…といった形態変化をする。

  • 通常の紫外線ではなく、独自のスペクトルを持つエネルギー体として存在。
    • 地上の生命体のミトコンドリアに直接影響を与え、ATP産生を阻害する。
    • 生物の老化を一気に促進し、場合によっては細胞死を引き起こす。
    • 物理攻撃では倒せず、「エネルギーの周波数を操作する能力」が必要。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。