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院長日記

危機と再生の医学 第2回:ウイルスと共に生きる時代

― パンデミック時代を越えて、いま医師として思うこと ―
武本重毅(聚楽内科クリニック 院長)

第2回:ウイルスと共に生きる時代

新型コロナウイルスの猛威により、世界中が混乱に陥りました。
しかし、ウイルスは人類よりも古くから存在し、私たちの細胞進化にも関与してきた“地球の先住者”です。
敵であると同時に、共に進化してきたパートナーでもあるのです。

免疫はただ戦うだけでなく、共存するためのバランス調整装置でもあります。
この調和を支えているのが、腸内環境とミトコンドリアです。
ミトコンドリアは、エネルギー産生だけでなく、炎症や免疫反応の制御にも関わっています。

これからの医療は、「排除」から「共生」へ。
ウイルスを完全に消すのではなく、“受け入れて整える力”を高める医学へと進化していくべきでしょう。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。