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クリニックからのお知らせ
「ちょっと待って、その健康法…大丈夫? “エセ医療”に騙されないために」
はじめに
新型コロナウイルスの流行以来、「免疫力を高めたい」「病気になりたくない」という思いから、健康や予防医療への関心が一気に高まりました。
けれど、同時に気をつけたいのが“エセ医療”(※)と呼ばれる、根拠のない健康情報や怪しい治療法です。
今回は、「なぜ今、“エセ医療”への警戒が必要なのか?」「信頼できる医療との違いは何か?」について、わかりやすくお伝えします。
なぜ“エセ医療”が広がったのか?
コロナ禍では、多くの人がワクチンや治療法について自分で調べるようになりました。
その結果、SNSや動画サイト、個人ブログなどで目にする情報量が爆発的に増加。
しかし中には、
• 「◯◯水を飲めばウイルスにかからない」
• 「このサプリで5歳若返る!」
• 「病院は信用するな」
…といった、科学的根拠に乏しい“健康ビジネス”も混ざっています。
こうした情報は一見もっともらしく見えるものも多く、「自分や家族を守りたい」という真剣な気持ちにつけこまれることもあります。
“エセ医療”と本物の医療の違い
では、“エセ医療”と信頼できる医療にはどんな違いがあるのでしょうか?
簡単に見分けるポイントをご紹介します。
チェックポイント 信頼できる医療 エセ医療の特徴
根拠 学術論文・臨床試験・医師の経験に基づく 体験談や“奇跡”ばかり強調
表現のしかた 効果もリスクも説明されている 「絶対効く」「副作用ゼロ」など過剰な表現
提供者 医師・医療機関が責任を持って説明 資格不明、販売目的が前面に出ている
情報の透明性 料金・治療内容が明示されている 高額請求や“今だけ特別”など焦らせる手法
アンチエイジング医療は“怪しい”の?
「アンチエイジング」と聞くと、「本当に効くの?」「エステやサプリと変わらないんじゃ…」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、科学的な研究に基づいて開発された医療(例:NMN、5-ALA、水素吸入など)は、実際に多くの医師が活用しています。
私たち医療者の立場からも、きちんと効果やリスクを説明し、患者さんと一緒に考える医療を大切にしています。
最後に:医療の“選び方”が、これからの時代の健康を決める
これからの時代は、「自分で選ぶ医療」が主流になります。
でも、その選択に必要なのは派手な広告や有名人の言葉ではなく、“科学的な根拠”と“信頼できる医療者の言葉”です。
もし何か不安や疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
あなた自身の体と健康は、何より大切な資産です。
※エセ医療については、https://books.bunshun.jp/articles/-/8945 を参照のこと