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院長日記

SFミトコンドリアマン夏休み特集2:オーカー=原始のサバイバルツール

武本 重毅

「オーカーは古代のサンスクリーンだった!?」

 原始人も“日焼け止め”を塗っていた!?
紫外線にさらされた過酷な時代、彼らが使っていたのは…赤い鉱物【オーカー】。
鉄分たっぷりのこの顔料は、紫外線や宇宙線をブロックしてくれる天然のバリア。
さらに洞窟の中で生活し、骨の針で縫った衣服をまとって、体を放射線から守っていました。

 “技術”が進化する前に、“知恵”が進化していたのです。
#ミトコンドリアマン #アンチエイジング #古代の知恵 #オーカー #日焼け止めの起源

【オーカー=原始のサバイバルツール】
• オーカー(赤・黄の鉱物顔料)は、古代では単なる装飾や儀式用途だけでなく、
 鉄分による紫外線遮断効果により、原始的な日焼け止め・放射線防御材として使われていた可能性があります。
• 特に高山地帯や寒冷・高緯度地域では、太陽からの紫外線や宇宙線被曝が深刻であり、皮膚の保護が必要だったのです。

【洞窟=自然のUVシェルター】
• 洞窟の利用がこの時期に増加した背景には、単なる住居としての機能だけでなく、
 紫外線や宇宙線からの保護という、環境への適応的な意味もあったのでしょう。
• 長時間の屋外活動を避け、洞窟での生活を中心とすることでDNA損傷や皮膚障害を防いでいたと考えられます。

【骨針=衣類技術の進化】
• 「目打ち」や「縫い針」の登場は、単なる文明の発展ではなく、
 衣類による保温+放射線遮断の手段として、機能性衣料が重要視され始めた証拠。
• 特に皮革や毛皮を綿密に縫い合わせた服は、寒冷地での活動の自由度を大きく高めました。

【進化の分岐点】
• 他のヒト属(ネアンデルタール人など)と比べても、ホモ・サピエンスは
「化学的防御(オーカー)」
「構造的防御(洞窟)」
「機能的防御(衣類)」
と、三重のサバイバル技術を持っていたことが、生存率の差を生んだ可能性があります。

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。