COVID-19と「年齢」の関係 〜なぜ高齢になると重症化しやすいのか?〜
- 年齢とリスク
- 世界のデータで「65歳以上」は入院・集中治療・死亡が圧倒的に多いことがわかっています。
- 高齢であること自体が最大のリスク因子です。
👉 「年をとること」がウイルスに弱くなる理由があります。
- 免疫の「老化」
- 免疫老化:体を守る免疫細胞の力が年齢とともに弱まる。
- 炎症性老化:体の中で小さな炎症が慢性的に続く。
👉 感染に対抗する力は弱まり、逆に炎症は強く出やすくなります。
- COVID-19で起こること
- ウイルスは ACE2受容体 という入り口から体に侵入。
- 入った後、炎症が暴走して「サイトカインストーム(炎症の嵐)」を起こす。
- 肺や心臓など臓器に大きなダメージが出てしまいます。
- どんな対策がある?
- IL-6阻害薬など「炎症を抑える薬」が重症患者に使われています。
- ワクチンも高齢者では効果が弱くなることがあり、追加接種や年齢に合わせた工夫が必要です。
- 普段からの生活習慣改善(食事・睡眠・運動)で免疫を整えることも大切です。
- メッセージ
高齢の方がCOVID-19で重症化しやすいのは「偶然」ではなく、免疫の加齢変化が背景にあります。
だからこそ「予防」と「早めの医療」がとても大切です。