Director's blog
院長日記

アルツハイマー病とミトコンドリアの関係

武本 重毅

アルツハイマー病は、
年齢とともに記憶や判断力が少しずつ低下していく病気です。

これまで、
アルツハイマー病は
「脳に異常なたんぱく質がたまる病気」
と説明されることが多くありました。

もちろん、それも大切な一面です。

しかし最近の研究では、
それだけでは説明できないことが
分かってきました。

脳の細胞にも「エネルギー」が必要です

脳は、
体の中でも特に多くのエネルギーを使う臓器です。

考えること、覚えること、判断すること。
そのすべては、
脳の細胞がエネルギーを使って
はじめて成り立っています。

そのエネルギーを支えているのが、
ミトコンドリアです。

ミトコンドリアが乱れると、何が起こるのでしょうか?

ミトコンドリアの働きが乱れると、

  • エネルギーが足りなくなる
  • 情報のやり取りがうまくいかなくなる
  • 細胞が疲れやすくなる

といった変化が起こります。

その状態が長く続くと、
脳の細胞は
本来の働きを保ちにくくなり、
記憶や判断の力が
少しずつ低下していきます。

たんぱく質だけの問題ではありません

アルツハイマー病では、
アミロイドやタウと呼ばれる
たんぱく質が関係します。

しかしそれらは、
原因というより、
細胞の調子が崩れた結果として
現れてくる側面もある

と考えられています。

つまり、

細胞のエネルギーと流れが乱れる
→ 脳の働きが低下する
→ 病気として表に出る

という流れです。

だから「早い段階」が大切です

ミトコンドリアの乱れは、
症状が出るずっと前から
少しずつ始まります。

この段階で
細胞の状態に目を向けることができれば、
病気の進み方をゆるやかにできる可能性があります。

アルツハイマー病は、
突然起こる病気ではありません。

長い時間をかけて、
少しずつ進む変化
なのです。

🔹 まとめ

アルツハイマー病は、
たんぱく質だけの病気ではなく、
細胞のエネルギーの乱れと深く関係しています。

では、脳と細胞のエネルギーを
どのように整えていくのか。
次に、当院の考える
『アンチエイジング3本の矢®』をご紹介します。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。