「早く引退すれば幸せ?」―長寿時代の大きな勘違い
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私たちは、かつてないほど長く、しかも健康に生きられるようになりました。
ところが不思議なことに、欧米では昔より早く引退する人が増えています。
増えた寿命が、そのまま「余暇の年数」に変わっているのです。
一見、理想的に聞こえますよね。
「できるだけ早く仕事をやめて、のんびり暮らす」。
でも実は、この考え方には大きな問題があります。
問題は年金よりも「生き方の設計」
引退の話は、すぐに年金や制度の議論になりがちです。
もちろん制度は大切ですが、もっと重要なのは人生そのものの設計です。
現在のモデルはこうです。
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若い頃に教育を受け
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子育てと仕事が重なる中年期に最も忙しく働き
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65歳で突然、仕事ゼロの生活へ
これは、寿命が短かった時代には成立しました。
引退後は10年ほど生きる想定だったからです。
しかし今は、
80代・90代まで生きるのが普通の時代。
20〜30年の「完全引退」は、
お金の面でも、心身の面でも、無理が出てきています。
実は、今の働き方が一番つらいのは「現役世代」
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子育て
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親の介護
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住宅ローン
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老後資金の不安
これらが一気に重なる中年期は、
人生で最もストレスが高い時期です。
「老後にゆっくりするため」に、
今の生活を犠牲にして走り続ける――
その結果、
子どもの成長や家族との大切な時間を
見逃してしまうことも少なくありません。
皮肉なことに、
人生は長くなったのに、日々の時間は足りないと感じている
それが現代人の現実です。
「仕事=65歳で終わり」は見直す時代へ
実は、多くの人は
「健康であれば、70歳、75歳まで働いてもよい」
と感じています。
現実にも、
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65〜74歳の約9割
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85歳以上でも6割
は、働くことが可能な健康状態にあります。
しかも、年齢が高いほど仕事の満足度は高いというデータもあります。
これから必要なのは「選べる働き方」
重要なのは、
「引退年齢を一律に引き上げる」ことではありません。
必要なのは、選択肢です。
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フルタイムからパートタイムへ
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段階的な引退(フェーズド・リタイアメント)
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ボランティアや地域活動
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第二のキャリア
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在宅勤務や柔軟な勤務時間
こうした働き方があれば、
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中年期の負担を軽くし
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子育て期に余裕を持ち
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高齢期も社会とつながり続ける
ことが可能になります。
老後は「何もしない時間」ではない
引退は、自然の法則ではありません。
人間がつくった仕組みです。
だからこそ、
寿命が延びた今の時代に合わせて
作り直すことができます。
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仕事と休息を人生全体に分散させる
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年を重ねるほど、経験を社会に還元する
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「引退=終わり」ではなく、「関わり方の変化」と考える
これからの老後は、
親や祖父母の世代と同じではありません。
これまでにない、新しいステージです。
Dr. Shiggekky からのメッセージ
健康とは、
「長く生きるため」だけのものではありません。
長い人生を、無理なく、意味を持って生き続けるための土台です。
Dr. Shiggekky は、
体の健康だけでなく、
その先の生き方・働き方まで見据えた医療を大切にしています。
人生が長くなった今、
時間は、私たちの味方です。
新しい人生設計を、一緒に考えていきましょう。

