若返りを目指す遺伝子治療のヒト試験が始まった
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何が起きたのか?
デビッド・シンクレア博士らが共同創業したLife Biosciencesが、
ER-100
という治療薬の第Ⅰ相試験を開始しました。
対象は
- 緑内障
- 視神経障害(NAION)
など。
ER-100の本質
これは
薬ではなく
実質的には
エピジェネティック再プログラミング治療
です。
使われるのは
OSK
- OCT4
- SOX2
- KLF4
という3つの転写因子。
なぜOSKなのか?
山中伸弥先生の
iPS細胞
は
- OCT4
- SOX2
- KLF4
- c-MYC
の4因子でした。
しかし
c-MYC
は発癌リスクがあります。
そこでシンクレアグループは
OSKのみ
を使用。
シンクレア仮説
Dr. Shiggekky もよく知っている
Information Theory of Aging
です。
彼の主張は
老化とは
DNA損傷そのものではない。
DNAを読む情報
(エピゲノム)
が乱れることだ。
というものです。
つまり
DNA本体は残っている。
しかし
読めなくなっている。
コンピュータでいうと
ハードディスクは無事だが
OSが壊れている状態。
OSKで何をするのか
OSKを発現させると
細胞が
「若い時のエピゲノム状態」
を思い出す。
マウスでは
- 視神経再生
- 網膜神経節細胞再生
- エピゲノム年齢若返り
が報告されています。
なぜ眼なのか?
実は眼は最高の実験場です。
理由は
①局所投与できる
全身投与より安全
②効果を測定しやすい
視野
視力
OCT
で評価できる
③再生しない神経
網膜神経節細胞は
ほぼ再生しません。
もし改善すれば
非常に大きな意味があります。
Dr. Shiggekky の理論との関係
ここが面白い。
シンクレア
↓
老化
情報喪失
武本理論
↓
老化
回復力喪失
私はむしろ
両者は同じ現象を
違う角度から見ている
と思います。
情報が乱れる
↓
修復システム低下
↓
ミトコンドリア低下
↓
ATP低下
↓
回復力低下
↓
老化
つまり
情報
×
エネルギー
×
回復力
です。
なぜ私はミトコンドリアが重要だと思うのか
仮に
OSKで若い設計図を渡しても
エネルギーがなければ動きません。
設計図
エピゲノム
電力
ミトコンドリア
だから
Dr. Shiggekky の
NMN
5-ALA
水素
は
情報再生医療と競合する概念ではなく
むしろ補完関係です。
未来の医療
これから10年で
老化医療は
3層構造になるかもしれません。
第1層
生活習慣
第2層
NMN
5-ALA
水素
↓
回復力医療
第3層
OSK
エピジェネティック再プログラミング
↓
情報再生医療

