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院長日記

MITO RISING Perspective 05:炎症は敵ではない。

武本 重毅

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私たちは「炎症=悪いもの」と考えがちです。

しかし、本来の炎症は生命を守るための反応です。

傷ついた組織を修復し、

病原体から身体を守り、

失われた恒常性を取り戻す。

炎症は、

回復の始まりなのです。

だから、

炎症そのものが敵なのではありません。

問題は、

炎症が終われなくなることです。

本来なら、

炎症は役目を終えると静かに収束し、

身体は回復へ向かいます。

しかし、

その制御が失われると、

防御は慢性化し、

修復は組織障害へと変わり、

回復は止まってしまいます。

慢性炎症とは、

回復へ戻れなくなった生命の状態

とも考えることができます。

炎症を制御しているのは、

免疫だけではありません。

ミトコンドリア。

神経系。

代謝。

血管。

そして細胞同士の対話。

これらすべてが協調して初めて、

炎症は終息し、

回復が始まります。

だから未来の医療は、

炎症を単純に抑える医療だけではありません。

生命が本来持つ

「炎症を終わらせる力」

すなわち

Recovery Capacity(回復力)

を取り戻す医療へ進化していくでしょう。

MITO RISING

炎症は敵ではない。

回復できなくなったとき、炎症は私たちを傷つける。

MITO RISING Perspective 05

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。