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院長日記

暑い夏、骨粗鬆症治療中の高齢者は要注意!

武本 重毅

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骨粗鬆症に対しビタミンDとカルシウム製剤を投与されていて

さらに非ステロイド抗炎症薬を投与されると

腎血流低下により腎機能が低下し、尿へのカルシウム排泄が障害され

高カルシウム血症をきたす危険性があります。

 

高カルシウム血症による腎血管収縮や高カルシウム尿症による尿細管障害や閉塞が

さらに腎機能障害を悪化させます。

そして腎機能が悪化すれば

尿へのカルシウム排泄はさらに低下し

高カルシウム血症が悪化するという悪循環になります。

 

高カルシウム血症では

倦怠感や食欲不振

抗利尿ホルモン(ADH)作用不全による多尿をきたすため

脱水から腎機能低下が進行しやすくなります。

 

この暑い夏、高齢者の方々は注意が必要です。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。