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院長日記

肝臓検査でγ-GTPの数値が高かったら

武本 重毅

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このところ皆さんが人間ドックや健診を受ける機会が増えました。

これは平成12年から始まった「健康日本21」国民健康づくり運動のおかげでしょう。

壮年期死亡の減少

健康寿命の延伸

生活の質の向上を目指し、

特定保健指導制度の導入にもつながりました。

その取り組みも一応は今年度までの予定でしたが

コロナ禍の影響もあり、1年延長となります。

 

さて、本日の話題は肝機能検査のγ-GTPです。

この値が上昇していたら

まず思いつくのは、お酒の飲みすぎですよね。

たいていは、それで正解です。

ところが、最近のコロナ禍で外で飲む機会も減り

ほとんど飲酒していないのに

健診結果でγ-GTP値が高いから精密検査が必要

という通知を受け取る人が増えているようです。

 

その原因は脂肪肝かもしれません。

コロナ禍でジムにも通えず

テレワークがメインとなり

運動不足に加え

間食する時間が増え

あるいは逆に

職場から帰宅する時間が遅くなり

夕食時間が午後9時以降になることで

食べたカロリーが脂肪として蓄積される。

それが肝臓をフォアグラ状態にしているのです。

 

腹部エコーでギラギラと輝く肝臓が映し出されたら

食事内容と食べる時間を見直すことから始めてみましょう。

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。