軽度認知障害(MCI)かもしれないと思ったら その1:MCIスクリーニング検査
軽度認知障害(MCI)とは
健常者と認知症の中間の段階を指します。
日常生活に支障はありませんが
そのまま過ごすと約5年で
その半数以上が認知症に進行すると言われています。
最近の研究では
MCIの段階で適切な予防や治療を行えば
認知症の発症を防ぐことや遅らせることができると分かっています。
認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は
発症する約20年前から主な原因物質であるアミロイドβペプチドが脳内に溜まり始め
認知機能が少しずつ低下していきます。
現在、認知症は症状の進行を一定期間防ぐ薬はあるものの
根本的な治療薬は未だ開発中です。
大切なのは発症後の治療ではなく、発症前の予防です。
認知症になる前に予防しましょう。
アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は
アミロイドβペプチドという老廃物が脳に蓄積し
神経細胞を破壊することで発症します。
「MCIスクリーニング検査」は
アルツハイマー病の前段階であるMCIのリスクをはかる血液検査です。
この検査では
アミロイドβペプチドを排除する機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで
MCIのリスクを判定します。