ナドプラ(NAD+)生活をはじめましょう NAD+産生(合成)その2:ナイアシン②
人間の体内で
ナイアシンは、人間の全身の細胞で補酵素として必要とされています。
また、酵素の構成成分としても体内に最も多く存在するビタミンです。
食品として摂取されたナイアシンは
主に小腸からニコチン酸(NA)として吸収され
体内で
NAM(Nicotinamide)
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)
NADリン酸(NADP)
に変わり、機能を発揮します。
ナイアシンは食品から吸収するほか
肝臓で牛乳や卵などに多く含まれる必須アミノ酸のトリプトファンから作り出すことができます。
そのときにビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6が必要となり
これらのビタミンが不足してもナイアシンを十分に体内で作り出すことができなくなります。
ナイアシンの最も良く知られている生理作用は
細胞の中でエネルギー源となる物質をつくりだすことや
アルコール等を代謝するためにはたらく酵素タンパク質の補助(補酵素)としての作用です。
このようなNAD+を必要とする体内の酵素は500種類以上もあり
人の体で働く酵素の約2割を占めています。
また、P450と呼ばれる一連の薬物代謝酵素はNADPを利用しますので、
生命活動の維持だけでなく、薬の代謝においても重要です。
そのほか、ビタミンEやビタミンCなどの抗酸化ビタミンが作用するときにも関わります。