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院長日記

ウォートンジェリー(WJ)臍帯由来幹細胞の魅力

武本 重毅

わたしたち聚楽内科クリニックでは

「長生き」と「美容」を掛け合わせて

クリニックを利用していただいている皆さまに

いつまでも若々しく活動的な人生を送っていただきたいと

アンチエイジング3本の矢(NMN、水素、エクソソーム)をご提供しております。

その第3の矢を脂肪由来幹細胞上清から臍帯由来幹細胞上清へとシフトし、さらに今夏からはウォートンジェリー(WJ)臍帯由来幹細胞エクソソームを用いて治療することになりました。

そこで今回はウォートンジェリー(羊膜上皮と臍の血管の間の臍帯の粘液結合組織)とその幹細胞についてご紹介します。

ウォートンジェリー臍帯由来間葉系幹細胞 (WJ-MSC)再生医療の分野で最近大きな注目を集めています。

高い増殖速度、さまざまな細胞系統への分化能力、簡単な採取手順、免疫調整、非腫瘍由来などの特徴により、それらは組織修復のための理想的なアプローチとなっています。 さらに、臍帯サンプル中のウォートンジェリー臍帯由来間葉系幹細胞 (WJ-MSC)の数は、他のソースと比較して多くなります。 これらの特性により、ウォートンジェリー臍帯由来間葉系幹細胞 (WJ-MSC)は幅広い疾患の治療のための臨床試験が急速に進んでいます。

 

間葉系間質細胞(MSC)は、胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)などの他の幹細胞と比べて倫理的問題や安全性への懸念が少ないというのは特筆すべきことです。

その間葉系間質細胞(MSC)中でも

ウォートンジェリー臍帯由来間葉系幹細胞 (WJ-MSC)は、骨髄または脂肪組織由来の成体間葉系間質細胞(MSC)と比較して、優れた増殖能とより速い増殖速度を有し、人工的により多くの継代にわたって多分化能を保持できます。ウォートンジェリー臍帯由来間葉系幹細胞 (WJ-MSC)は、組織の再生を目的として、脊髄、肝臓、心臓の組織損傷を修復するために臨床的に使用されています。 そして、免疫応答を調節する能力に基づいて、免疫疾患を改善するためにも使用されます。

出生後由来間葉系間質細胞(MSC)は、倫理的な論争なしに分娩後に採取され、加齢とともに減少する成人由来間葉系間質細胞(MSC)よりも高い速度で拡大する能力を有し、成人由来間葉系間質細胞(MSC)と同様の免疫学的および血液学的支持特性が実証されているため、特に興味深いと思われます。

最後に

わたしは以前、血液がん治療のための造血幹細胞移植を行なっていましたが、今やウォートンジェリー臍帯由来間葉系幹細胞 (WJ-MSC)血液内科学における細胞療法の優れた候補であり、造血幹細胞の生着を維持し、移植片対宿主病(GVHD)などの同種免疫反応を調節する、その可能性を裏付けるデータが蓄積されてきています。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。