「長生き」と「美容」を獲得するために ⑤:ミトコンドリア機能を修復するサーチュイン
長寿遺伝子の産物であるサーチュインは
老化に伴うおもだった疾患
糖尿病・心臓病・アルツハイマー病・骨粗しょう症・がん
から私たちを守っています。
そして
アテローム性動脈硬化症・代謝異常・潰瘍性大腸炎・関節炎・喘息
へとつながる慢性炎症の亢進を鎮め
細胞死を防ぎ
細胞の発電所ともいうべきミトコンドリアの機能を高めるはたらきを持ちます。
私たち哺乳類は7種類のサーチュイン遺伝子を持っています。
そのうちの3種類:SIRT3・SIRT4・SIRT5は
ミトコンドリア内にあってエネルギー代謝の調節に関わっています。
なぜ運動が体に良いかといえば
運動によって数々の長寿遺伝子(サーチュイン)がプラスの方向に調節されるからです。
そのおかげで
テロメアが伸びる
細胞に酸素を運ぶ新しい微細血管ができる
ミトコンドリアの活動が高まって化学エネルギーが増える
といった効果が現れます。
こうした機能が加齢とともに減少することは以前から知られていました。
新しくわかったのは
運動によるストレスの影響を最も強く受ける遺伝子
サーチュイン遺伝子が
それらの機能を若い頃の水準に引き戻してくれるということです。
簡単に言えば
運動が遺伝子のスイッチを入れ
私たちを細胞レベルで若返らせてくれるのです。
そしてついに
NMN(ニコチンアミド モノヌクレオチド)を体に取り込むだけで
サーチュインを活性化することができるようになったのでした。