子曰く、これを知る者は、これを好む者に如(し)かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如(し)かず。 論語【雍也篇】
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「知っているということは好むということに及ばず、好むということは楽しむということに及ばない」
昔から「論語読みの論語知らず」という諺があるが、これは論語の読み方は心得ているけれども、論語を好む心のない人を評した言葉である。「坊主の不道徳」、「医者の不養生」という諺も同じ意味だ。下世話に「好きこそ物の上手なれ」というのがあるが、まさにそのとおりである。人も道を好むようになり、さらに楽しむレベルに達することができれば、道を実際に行いうるようになるものである。
(渋沢栄一「論語」の読み方、竹内均編・解説)
1週前から突然の腰痛で杖をついている。腰痛もちの患者さんに腰痛体操やヨガを勧めていたが、いざ自分がそうなってみると動かすこと自体が苦痛なので体操やヨガどころではない。自分が経験してみて分かることがたくさんある。頭で理解していることと実際には大きな開きがあった。経験し体験し、問題を解決して楽しむほどにならなければ、人に指導などできないと悟った。