Director's blog
院長日記

水素吸入療法 その5:老化は「治る」という考え

武本 重毅

以前、聚楽内科クリニックのホームページ「院長日記」のコーナーで、2022年10月14日より31日まで

デビッド・A・シンクレア博士が書いた「LIFE SPAN」の特集をしました。

老化は疾病-「老いなき世界(LIFE SPAN)」その1

この中で博士は次のように述べています。

 

長く元気でいられるようになる時代は近づいています。

単に寿命が延びるだけでなく、新たに加わった年月を健康で生き生きと幸せに暮らせる時代です。それは、皆さんが思っている以上に早く到来しようとしています。

そうなればもはや「長寿」とは呼ばれず、ただの「普通の生涯」なのです。

そして私たちは、そうでなかった昔を悲しく振り返るのです。

 

そもそも寿命の上限とは何でしょうか。

私たちと同じ分野にいる多くの研究者が、そのようなものがあるとは思っていません。

老化は避けて通れないと定めた生物学の法則など存在しないのです。

 

長い健康寿命を謳歌できる人生はすでに射程圏内に入りました。

確かに、人類の歴史すべてがそれは無理だと告げているかのように思えます。

だが、今世紀に入ってこの研究分野では様々な解明が大きく進みました。

それを踏まえる限り、過去がどれだけ八方ふさがりであろうと何の参考にもなりません。

 

これは、人類が初めて空を飛ぶ前に世間が考えていたことと同じです。

実際に誰かが成功して初めて、人々は見方を改めました。

今現在起きつつあることは、ライト兄弟が作業小屋で準備を進めている段階に似ています。

これから世界は変わろうとしています。

 

私たちは今、同じような歴史の転換点に立っています。

これまで魔法と思われていたことが現実になるのです。

人間とは何かということを定義し直す時かもしれません。

 

わたしは、こう思うのです。

人生、自分が決めたら、その瞬間から再び「青春」を生きることができます。

そのためには、心と身体が若々しくなければなりません。それを実現する方法はあります。

今後、ますます進んでいく日本の超高齢社会において、アンチエイジングは医療の最大のテーマになるでしょう。

正しい知識を持ち、ご自身の若返りのために必要な医療を自ら選択していく。人生120年を明るく笑って生きるには、心も身体もそして脳も、若々しく保ち続けることが不可欠なのです。

今や人生100年時代、そしてすぐに人生120年の時代が訪れます。

健康寿命は、自分自身の取り組みで延ばすことができるのです。

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。