Director's blog
院長日記

ヘムとポルフィリン 3:COVID-19 物語その① 世界に広がる感染症

武本 重毅

天然痘撲滅で有名な蟻田 功先生の事業を引き継いで

2008年から国立病院機構熊本医療センターで

JICA(国際協力機構)の発展途上国向け研修コースリーダーとして

世界3大感染症(SDGs)の一つである

「エイズの予防および対策」を担当させていただきました。

熊本で携わった世界の「エイズの予防および対策」

 国際医療協力に関する提案(2012年8月13日)  武本 重毅

 

この時研修生から学び知った世界の実状は、私の考えを大きく変えました。

一般的な情報で私たちが目にしているのは氷山のほんの一角です。

多くの真実は報道されず(もちろん、逐一報道する時間もない)、世界情勢は大きく動いているのです。

研修員と昼夜を共にして1ヶ月過ごす中、私は様々なことを彼ら彼女らの口から聞くことができました。

感染症、性別、貧富の差、隣国との争い等、以前から変わらず、

今となっては、コロナ感染禍で疲弊し、長引く経済悪化で積もり積もった不平・不満が、

戦争を拡大させる懸念さえ拭い去ることはできない状況です。

ポストコロナ禍の経済危機と社会不安:その状況下での医療

これまで人類は、何度もパンデミックに襲われ、経済危機が起こり、さらに戦争が続くという甚大な被害を繰り返し被りながらも

それに打ち克ち、私たちの先祖は文明を進化してきたのでした。

しかし、そのパンデミックが、私たちが生きている間に現実のものとなりました。

2000年末に突如新型コロナウイルスが生まれ

2001年から実際にパンデミックが起こったのです。

私は当時からパンデミックを予測して情報収集していました。

新型コロナウイルスによる肺炎に関する情報収集

私たちのような小さなクリニックにも

たくさんのワクチン接種希望者が押し寄せ、感染者を治療することになりました。

令和3年度(2021年度)を振り返って その1

新型コロナ パンデミックが変える世界

しかし、その状況の中、私たちの取り組むべきことが見えてきたのでした。

それは、私がコロナ禍の前から自身で取り組んでいた、アンチエイジング医療です。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。